英語の歌

 音楽を聴くことだけは毎日欠かすことはないのですが,忙しさにかまけ,ブログなどとても更新できず,気づけば年が改まってしましました。

 お正月に少しだけ時間もできたので,振り返りも兼ねて,昨年の思い出を幾つか書かせて頂ければと思います。

 まずは,中学生になった長女のことです。英語の授業が本格的に始まり,課題曲をクラスみんなで歌っている様なのですが,最初に取り組んだ曲が Carpenters の Sing だったことが感慨深かったです。

 ぼくが中学生だった70年代,たしかTBSラジオだった記憶ですが,鈴木ヒロミツさんのDJで,カーペンターズだけの30分番組があった程の人気でした。番組中のリクエストのコーナーに,クラスの友達にビートルズと比べられると,どの点でも叶わないという投稿があって,本当はビートルズ好きのヒロミツさんが言葉を慎重に選んでいたことを何故か今でも覚えているのですが,当時から音楽好きであることの自覚のあった生意気盛りのぼくは,カーペンターズというと,今は流行っているけど,ビートルズや S & G と比べると,一段低い質のもののように感じていて,Sing も中学生の英語のお勉強に適した歌で,いかにもセサミストリート向きだななどと,セサミストリートにも,カーペンターズにも失礼なことを思っていました。

 ところが,あれから,もう40年以上の月日が流れ,自分の娘が同じ中学一年生になって同じメロディを口づさんでいるところを目の当たりにし,その普遍性が証明されているように改めて感じられました。今は Apple Music の様に便利なものがあるので,改めて,リチャードもリードボーカルを取っているデビュー作から順にアルバムを聴いているいくと,そこには,やはり才能のあるミュージシャンが創意と工夫を凝らしながら,時代や大衆と格闘し,結果普遍的なもの,つまり,ポップスへと辿り着いている様がしっかりと刻印されていますね。

 特に,ビートルズと同じ様に,時を経てもアレンジが古くならないことは,カレンのあの声と同じくらい驚異的ですね。個人的には,ロケ地が日本大通りだったビギナーの思い出もあるせいか,Top of the World などいつ聴いても,焦がれる様な想いが胸に溢れてきます。