弁護士本田正男のBlog Page


 毎日聴いている音楽その他についての感想などを書いています。

 弁護士としての活動については,所属する法律事務所(川崎総合法律事務所)のホームページなどをご参照ください。

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プールのお供

 三箇日も終わり,スポーツクラブも始まったので,鈍った体で久しぶりにひと泳ぎして来ました。

 スイミングが体に良いことは分かるけれど,やはり,一番の問題は,やっている最中孤独だし詰まらないということですね。Apple Watch の登場以降,スイミングでワークアウトの時間や距離を測ることはできる様になったのですが,それだけでは,やっぱり暇ですね。昨年秋には Airpods Pro も出ましたが,防水にはなったものの,Apple Watch  の様にIPX7程ではないので,スイミングでは使えませんし,水中ではそもそも Bluetooth が通じないので,せっかくのApple Watch から音を送ることもできません。そこを改善して,スイミング中に音楽を聴く楽しみをくれたのがウォークマン NW-WS625 です。

 ウォークマンは,大学生のときに,第二世代を購入して以来の付き合いで,当時はレンタルレコードの隆盛期でしたから,僅か数百円で借りたレコードを夜な夜なカセットテープに落とし,NIAGARAでも,アースでも,聖子ちゃんでも,日常メインの再生機器として,どれだけ楽しんで来たか分かりません。NW-WS625となったウォークマンは,Bluetoothでも繋げるし,本体中に16Gのデータ領域があるので直接データを移しておいて,耳栓代わりにはめ,スイミングの間中音を楽しむことができます。

 スイミングでは,一番良いのは,やっぱり,ラジオ番組を録り溜めておいて,お気に入りの番組をまとめてエンドレスに聴くことですね。パーソナリティの人柄に触れることもできるし,思いも掛けない曲の掛かかるサプライズもあって,要するに,体を動かしている間中飽きることがないですね。

 水中では流石に音質を問題にすることはできないですが,緩んだ身体でも,気持ちを上げる音楽の効用の一例として,ついでながら,ここでは,やはり,2019 年の大きな収穫の一つ,Vampire Weekend の Father of the Bride を挙げておきたいと思います。一人水の中,インディ臭のまったくない開放的な音の玉手箱から次々に繰り出されるきらきらの全18曲,58分間の別世界へ旅立てます。

The End of the World

 カーベンターズも,代表作の Now and Then で,Yesterdays once more に挟まれたB面のオールディーズメドレーの中に,ノスタルジックなものを具現化するかの様に,Tne End of the World を挿入していますが,2019年は,Rickie Lee Jones が,Kicks というカバーアルバムのクライマックスで取り上げました。

 この曲,ぼくはこれまで,Bill Frisell が97年に出した Nashville というカントリーアルバムの中で愛聴していたのですが,Kicks のバージョンもとても良いですねぇ。かけがえのないものを失った人の心のあり方が表現されているのですが,不思議と透明で,ぼくは晴れた日の朝の景色の中で聴くことを好みます。

 よく四十を過ぎたら自分の顔に責任を持てみたいなことが言われますが,政治家に限らず,世間の風に晒されてきた人の顔には,その人の歩いて来た道が刻まれていることは間違えないですね。声も同じで,60代も半ばに差し掛かった人が歌う End of the World には,言われなくても,これまで乗り越えて来たいくつもの出来事が音の中に含意されている様に広がって聞こえます。

 

英語の歌

 音楽を聴くことだけは毎日欠かすことはないのですが,忙しさにかまけ,ブログなどとても更新できず,気づけば年が改まってしましました。

 お正月に少しだけ時間もできたので,振り返りも兼ねて,昨年の思い出を幾つか書かせて頂ければと思います。

 まずは,中学生になった長女のことです。英語の授業が本格的に始まり,課題曲をクラスみんなで歌っている様なのですが,最初に取り組んだ曲が Carpenters の Sing だったことが感慨深かったです。

 ぼくが中学生だった70年代,たしかTBSラジオだった記憶ですが,鈴木ヒロミツさんのDJで,カーペンターズだけの30分番組があった程の人気でした。番組中のリクエストのコーナーに,クラスの友達にビートルズと比べられると,どの点でも叶わないという投稿があって,本当はビートルズ好きのヒロミツさんが言葉を慎重に選んでいたことを何故か今でも覚えているのですが,当時から音楽好きであることの自覚のあった生意気盛りのぼくは,カーペンターズというと,今は流行っているけど,ビートルズや S & G と比べると,一段低い質のもののように感じていて,Sing も中学生の英語のお勉強に適した歌で,いかにもセサミストリート向きだななどと,セサミストリートにも,カーペンターズにも失礼なことを思っていました。

 ところが,あれから,もう40年以上の月日が流れ,自分の娘が同じ中学一年生になって同じメロディを口づさんでいるところを目の当たりにし,その普遍性が証明されているように改めて感じられました。今は Apple Music の様に便利なものがあるので,改めて,リチャードもリードボーカルを取っているデビュー作から順にアルバムを聴いているいくと,そこには,やはり才能のあるミュージシャンが創意と工夫を凝らしながら,時代や大衆と格闘し,結果普遍的なもの,つまり,ポップスへと辿り着いている様がしっかりと刻印されていますね。

 特に,ビートルズと同じ様に,時を経てもアレンジが古くならないことは,カレンのあの声と同じくらい驚異的ですね。個人的には,ロケ地が日本大通りだったビギナーの思い出もあるせいか,Top of the World などいつ聴いても,焦がれる様な想いが胸に溢れてきます。