熊本

今日は終日日弁連で業務改革委員会に出席していたのですが,冒頭黙祷が捧げられ,ご自身も被災されて車内で夜を過ごされたという熊本県弁護士会の山之内秀一委員からご報告がありました。震度7になるとベッドの上を這っているしかなかったというご体験や,トイレを流すために本当に水が貴重なので,普段からお風呂の水は流さないような習慣にしていた方がよいといったお話は,真に迫っていました。

 熊本県弁護士会は,260名ほどの会員数の弁護士会だそうですが,頑張っています。中小企業の経営者の方などを中心に思いもかけないほどの法律相談のニーズがあり,弁護士は頼りにされ,また,会員はみな連日駆け回っていて,山之内先生ご自身,久し振りに弁護士になってよかったと腹の底から思ったと話していらっしゃいました。
 実は,今日は日弁連に向かう前にも一仕事しました。今朝は我が家が小学校の集団登校の際の旗振りの当番の担当日だったのです。工事現場でしか見られないようなまっ黄色のビニールのジャケットを着て,手にも「横断中」と書かれた黄色い旗をもって一足早く家を出たために,NHKの朝の連続テレビ小説を観ることができず,そのため主題歌も聴けなかったのですが,宇多田さんの新曲いいですねぇ。命を謳ったものは,いつでも人の心を揺さぶりますが,父親が死化粧をして,出棺するところを歌詞にした歌なんて過去にあったでしょうか。つい亡くなられてしまった宇多田さんのお母様のことを思ってしまいます。ピアノも春らしい音色で素敵ですが,ドラムの少しだけ跳ねたような音の刻みが前進しようとする意志を体現しているような感じがして演奏の肝になっている様に思えます(島村英二さんのような気がするのですが,裏が取れません。)。
 子どもたちは明日も元気に登校すると思いますが,山之内先生のお話では,活断層は全国に400もあるということですし,先生ご自身自分が生きているうちに,自分の住んでいるところの活断層がエネルギーを放出するとは想定しなかったということです。